Sweetheart Of The Radio

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僕の『青春デンデケデケデケ』

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芦原すなおさんの自伝的小説『青春デンデケデケデケ』は、僕が大学時代に出逢った本の中で最高にハマった一冊。確か1991年の春先だったか、学校の帰りにふらっと立ち寄った京都駅八条口のアバンティブックセンターでたまたま見つけたというか、タイトルが目に飛び込んで来て、「これは!」と何か運命的なものを感じて手に取ったのが最初だったんですけど、それこそ僕にとっては「電気的啓示(エレクトリック・リベレーション)」だったのかもしれません(まだ直木賞を受賞する前のことでした)。

早速、帰りの電車の中で読み始めたところ、面白くて何度吹き出しそうになったことか(^^;)。結局、ぐいぐい惹き込まれてその日のうちに読了しちゃったように記憶してるんですが、時代は違っても、ラジオを聴いてロックに胸を熱くする田舎もんの少年の思いは同じなんだなと感激したものです(僕もよく授業中、ノートの隅っこにギターの落書きとかしてたっけ・・・苦笑)。

それから程なくして、講義のノートをまとめながら、渋谷陽一さんのNHK-FM「ミュージック・スクウェア」月曜日を聴いていたら、何と「ミュージック・スクウェア」終わりの「サウンド夢工房」(PM10:45-11:00)で『青春デンデケデケデケ』がラジオドラマ化されてたではありませんか!?(これまた直木賞受賞前で、大林宣彦監督が映画化する前のこと)。しかも、主人公=藤原竹良の声は古川登志夫さんで(カイ!)、ベースの合田冨士男古谷徹さん(アムロ!)、更にドラムの岡下巧鈴置洋孝さん(ブライト艦長・涙)なら、リードギター白井清一曽我部和恭さん(ワッケイン司令・涙)が演じておられて、これが本当に面白くて!(NHK-FMの40周年特番「FM40ラジオデー」では名作ラジオドラマが2本再放送されるようですけど、願わくばこの『青春デンデケデケデケ』のラジオドラマを是非もう一度聴いてみたいです・・・)。

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ちなみにこれは映画パンフレットのいちページ。「ベンチャーズから三田明まで」とあるように、劇中に登場する当時のヒット曲がジャケットと共に解説されてます(1992年2月に東芝EMIから発売された芦原すなおさんの監修・選曲・解説による小説と同名の26曲入りオールディーズ・コンピCDは洋楽オンリーでしたが、こちらは歌謡曲も込み。とはいえコンピCDもなかなか選曲がいいんだよなぁ!芦原さんによる解説文の中に、萩原健太さんの名前を見つけて何だかやけに嬉しかったり・笑)。

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その他、映画パンフには、芦原すなおさんと三宅祐司さんによる「エレキ放談」大槻ケンヂさん&杉作J太郎さんによる「激論:バンドをやると本当にもてるのか」なる対談もあれば(笑)、淀川長治先生や『ふたり』の原作者=赤川次郎さん、『転校生』『さびしんぼう』『はるか、ノスタルジィ』の原作者=山中恒さんらの寄稿に加え、エド山口さんによる「実践エレキ講座」なども掲載されていて、かなり読み応えあったんですが、こんな「立体エレキギター組立モデルキット」も付いてたので、今になって「もう一冊買っといてもよかったかなぁ~」なんて思わないでもなく(苦笑)。

青春デンデケデケデケ デラックス版 [DVD]青春デンデケデケデケ
デラックス版 [DVD]

(2001/04/25)
林泰文、大森嘉之



勿論、映画も公開当時、大学の生協で前売り券買って何度か京都みなみ会館に足を運びました(リードギター白井清一役は今をときめく浅野忠信。主人公の両親役のベンガルさん&根岸季衣さんもさることながら、岸部一徳さん演じる英語の寺内先生もいい味出まくりでした。とくに主人公に古びたポピュラー・ソングの譜面集を進呈する際の「日本以外の国のもんが何でもよう見えた時期が、わしにもあったんじゃ」「じゃから、今は≪You Are My Sunshine≫よりも≪長崎の女≫の方がええ」というセリフが印象深いです。僕も年齢を重ねるにつれ、だんだん、そうなりつつあるような・・・)。

青春デンデケデケデケ (01) (PIANISSIMO COMICS)青春デンデケデケデケ (01)
(PIANISSIMO COMICS)

(2008/04/25)
サダカネ アイコ芦原 すなお



先日、久しぶりに映画を観直すと共に、原作小説とのちに発売された私家版(800枚のオリジナル完全版)も読み返してみたんですが、やっぱり何度観ても&何度読んでも、面白くて、清々しい音楽愛に溢れていて、胸がキュンとなります。そう言えば現在はマンガ化されて、単行本も発売されているようですね(映画がハリウッドでリメイクされるという話はその後どうなったのでしょう?)。

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最後にこれは、昨年末に行きつけのリサイクル・ショップで見つけたベンチャーズ「10番街の殺人」のドーナツ盤(東芝音楽工業株式会社からの発売で、当時の定価は370円)。アルバムは持ってるものの、シングル盤は持ってないし、100円だったので(!)迷わず購入したんですが、帰宅してジャケ裏を確認したところ、木崎義二さんが解説を執筆されてたので大感激!!幸いにも、木崎さんが「DAYBREAK」(月曜日)を降板される前にリクエスト・メールでご報告することも出来て(ちょっぴり照れくさそうにメール読んで下さってましたっけ)、僕の2008年を締め括る最高の収穫となりました。

ということで、以上、年明けの江戸川乱歩に続く「せんちめんたるDrea夢」な(?)「久々に愛読書を振り返ってみる」の巻でした(^^;)。



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COMMENT

早稲田

こんにちは。私は村上春樹が好きなんですけど、村上と芦原すなお氏は早稲田大学文学部で同級生だったそうですね。村上といえばジャズとビーチ・ボーイズですけど、芦原すなお氏はベンチャーズですか!そういえば世代は違うでしょうけど健太さんと宮治さんも早稲田ですね~。今度、「デンデケデケデケ」読んでみます!

| とらじろう | 2009/02/24 04:48 | URL |

とらじろうさん、こんばんは!

> 村上と芦原すなお氏は早稲田大学文学部で
> 同級生だったそうですね

そうらしいですね!
芦原さんも村上春樹さんと同級生だと自慢されてる
ようなんですが、でもその事実を知ったのは卒業後
だともおっしゃってたので、どうやら学生時代には
直接的な面識はなかったようですね(^^;)。

でも、芦原さんも小説と同名のコンピCDにビーチ・
ボーイズの「Don't Worry Baby」も選曲されてたりと
音楽の趣味も重なる部分が少なくなさそうですし、
同じ時代に同じ場所で過ごされてただけに、もしかしたら
作品にもどこか通じるものがあるかもしれません♪

それにしても、とらじろうさんもブログに綴っておられ
ましたけど、先日のイスラエルでの村上春樹さんの
受賞スピーチは本当に素晴らしかったですね!

「デンデケ~」、僕が一番好きな音楽青春小説
なんで、是非是非(^^)。

| ヤッチンロック。 | 2009/02/24 22:40 | URL | ≫ EDIT

こんにちは。同じ本の感想記事を
トラックバックさせていただきました。
この記事にトラックバックいただけたらうれしいです。
お気軽にどうぞ。

| 藍色 | 2010/04/08 17:48 | URL |

●藍色さま
はじめまして、コメント&トラックバック有難うございます!
早速、当方からもトラックバックさせて頂きました。
宜しくお願い致します♪

| ヤッチンロック。 | 2010/04/11 21:18 | URL | ≫ EDIT














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1965年の春休み、ラジオから流れるベンチャーズのギターがぼくを変えた。 高校生たちがくりひろげる抱腹絶倒、元気印の、ロックと友情と...

| 粋な提案 | 2010/04/08 17:19 |

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